【完結済み】おすすめ漫画紹介!三部けい作品5選

今回は、筆者の大好きな漫画家『三部けい』さんの作品から、2~6巻ほどでサクッと読めるおすすめの漫画を紹介していきたいと思います。

三部けいさんといえば、『僕だけがいない街』の大ヒットで一躍その名前が多くの人に知られることとなりましたね。

同作品はその後アニメ化、更には藤原竜也&有村架純主演で実写映画化もされています。

そんな三部けいさんの作品において、一貫していえることはなんといってもストーリーの構成が素晴らしい

緻密に計算された、伏線とキャラクターの配置。クライマックスにそれらを余すところなく回収していく爽快感。これにつきます。

昨今、少年誌や青年誌にて、風呂敷を広げたはいいけど畳み切れませんでした!みたいな作品も数多く存在する中、三部けいさんの作品は、きっと最初からすべて計算しつくされたうえで描かれているんだろうなぁ・・・という安心感を持って読むことができます。

 

さて、そんな三部けいさんですが、漫画家としてのデビューは1990年頃と、実は結構なベテラン漫画家さんです。

デビュー前はあの『ジョジョの奇妙な冒険』のアシスタントをしていたことでも有名ですね。

なので、その作品数は結構あります。

その上、おそらく最初からシナリオ構成をしっかりとまとめてから書かれているであろうこともあってか、5~6巻ほどで美しくまとまって完結している作品が多いです。

今回はそんな中から、筆者が特におすすめする作品を5つ紹介していきたいと思います。

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魍魎の揺りかご

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船×修学旅行×ゾンビ!

最初に紹介するのは、三部けい作品の中でも筆者が最も好きなこちら!

あらすじ

修学旅行からの帰路。海上を進む客船内で生徒たちが目にしたのは、斧を持ち、人ならざる力で乗客を襲う異常な殺人鬼の姿だった。

次々と犠牲になっていくクラスメイト達。混乱する船内。しかし本当の地獄はここから始まる。

突如沈みゆく客船。立ち上がり襲い来る死んだはずの仲間。

大海に取り残された絶望の豪華客船から、生きて脱出することはできるのか?

転覆し、天地がさかさまになった世界で、水と血に染められた極限のサバイバルが始まる。

おすすめポイント

船上で繰り広げられる、学生たちのパニックサバイバルホラーであるこちらの作品。

全6巻と、非常に手の出しやすいボリュームになっています。

この魍魎の揺りかごの一番のおすすめポイントは、なんといってもそのストーリーの完成度

散りばめられる謎や伏線、群像劇にも近い、魅力的なキャラクターたちそれぞれのシナリオが絶妙に絡み合って、失速することなく完結まで楽しむことができました。

「ゾンビ」という、昨今ではよく見られるテーマを中心に据えながら、絶海の豪華客船、天地が逆になった世界など、独自の要素を積極的に取り入れることで、映画や漫画で数多く存在するゾンビ作品たちに負けることのない、非常に面白い作品となっています。

興味を持っていただけたら、是非一度お手に取ってみてください!

なお、作品の特性上、作中に少しのエロ描写や多くのグロ描写が存在しますので、ご注意ください。

パズル

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三部けい×山田悠介!

「リアル鬼ごっこ」で有名な、あの山田悠介さんの小説である「パズル」を、三部けいさんが漫画化した奇跡のコラボ作品

あらすじ

「さあ生徒諸君、ゲームを始めよう」

エリート進学校の特別クラス、3年A組の生徒たちが巻き込まれたのは、「48時間以内に、校内に隠された2014ピースのパズルを探し出し、絵を完成させろ。出来なければ人質の女教師は吊るされる」という理不尽なゲーム。

銃や爆弾を使い、人を殺すことを平然とやってのける犯人グループを目の当たりにし、追い詰められた生徒たち。

占拠され孤立した学校を舞台に、緊迫のデスゲームが始まる。

おすすめポイント

こちらの作品は、上下巻の2冊組となっており、短時間で読み切ることができます。

この作品で特筆すべきは、山田悠介作品の代名詞である「デスゲーム」がテーマのシナリオが、三部けいさんの作風とマッチして非常に面白い調和を見せているところ。

小説版と若干ストーリーや結末は異なりますが、別のエンディングとして、とても気持ちよくまとめられていると思います。

筆者は山田悠介作品が大好きで、小説版、漫画版どちらも読んでいますが、どちらのストーリーも文句なしで大好きです。

テンポよく謎が解けていく爽快感、待ち受ける衝撃のラストを見逃すな!!

鬼燈の島

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絶海の孤島×サスペンス!

離島に立つ「鬼燈学園」を舞台に、三部けいが贈る嘘と疑念に満ち溢れたサスペンスホラー!

あらすじ

とある離島にポツンと建てられた、家庭に問題のある子どもを引き取る養護施設「鬼燈学園」。この学園にやってきた心と夢の兄妹は、奇妙なルールを耳にする。

「大人の言うことを信じるな」

のぼってはいけない階段。血まみれの引き出し。壁一面に「助けて。殺される」と書き殴られた隠し部屋。

徐々に深まる学園、そして大人たちへの疑念と不信感が頂点に達したとき、嘘と疑いに塗れた、命がけの鬼ごっこが始まる。

おすすめポイント

全4巻で繰り広げられる、小さな孤島を舞台にしたサスペンスホラー作品です。

実はこの作品は、前述した「魍魎の揺りかご」と同じ世界線での物語であり、一部共通の登場人物が現れます。

時系列的には、こちらの作品が前日譚にあたり、この作品の登場人物の成長した姿を「魍魎の揺りかご」にて見ることができますが、ストーリー的にはかかわりがない為、別作品として楽しむことができます。

「鬼燈の島」のおすすめポイントは、登場人物たちの嘘、そして疑念が生み出す、複雑に絡み合った心理描写です。

誰が味方で、誰が敵なのか。信じるべきはどの人間なのか。狂っているのは敵か、自分の方か。

決して長くはないストーリーの中に込められた、ドキドキハラハラの心理サスペンスを楽しみたい方は是非お手に取ってみてください!

カミヤドリ

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感染×ファンタジー!

三部けい作品の中でも、数少ないファンタジー奇譚!

あらすじ

人間に寄生、感染し、その姿を異形の化け物へとかえさせてしまう「カミヤドリ」。

特殊部隊「右腕(ライトアームズ)」は自身の右腕に人為的にカミヤドリを感染させ、強化することでその脅威に対抗するための力を得ていた。

「右腕」の一員である主人公ジラルドは、謎の少女ヴィヴィと共に、人々を救うため、カミヤドリ事件の解決に奔走する。

自分が殺しているものは果たして「人」か、「化物」か。

様々な葛藤を抱えながらも、ジラルドは「カミヤドリ」となってしまった「人間」に向けて、引き金を引く。

おすすめポイント

こちらは、「カミヤドリ」というウイルスが蔓延した世界での、主人公たちの戦いを描く、アクション・ダークファンタジー作品です。

三部けいさんの作品には、現代日本を舞台としたものが多いのですが、こちらの作品は完全に架空の世界を舞台とした珍しいものとなっています。

おすすめポイントはその世界設定。

カミヤドリを殺すことが定めの主人公と、カミヤドリとの戦いがテーマの作品ですが、ストーリー中では、相手がどうしてカミヤドリになってしまったのか、というところに重点を当てて話が展開されます。

もとは人間であったカミヤドリ。幼い子どもや、母親、同じ部隊の隊員など、カミヤドリとなってしまった人間にもそれぞれの背景があり、そこに等しく銃口を向けなければならない主人公の葛藤と、世界の理不尽さが、心に何かを訴えかける切ない物語です。

なお、こちらの作品も、作中に少しのエロ描写や多くのグロ描写が存在しますので、ご注意ください。

ちなみに、こちらの作品は全5巻ですが、続編に「神宿りのナギ」という全3巻の作品があります。

僕だけがいない街

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タイムリープ×ミステリー!

やっぱり最後はこれ!実写映画化、アニメ化もされた、押しも押されぬ三部けい一番人気作品!

あらすじ

主人公・藤沼悟には、「再上映(リバイバル)」という特殊な力があった。

それは自分の意思とは関係なく突然始まる1~5分間のタイムリープ。

それは決まって何か悪いことが起きる前に起こり、悟がその原因を発見、回避することでループから抜けることができるのだ。

結果として、解決しても事件や事故が「起こらなかった」ことになるだけで、自分にとって何のプラスにもならないこの能力に悟は不満を持ちながら過ごしていた。

そんなある日、悟は自分の再上映(リバイバル)にかかわった最も親しい人間が、その後殺害されてしまうという状況に直面する。

殺人犯と誤認され、警察の手から逃げながら再上映(リバイバル)を強く願った悟が目を開けると、周りの景色が一変する。

かすかに見覚えのある街並み。自分に声をかけ、走っていくランドセルを背負った友人の姿。

悟は18年の時を逆流し、自らの人生を変えるきっかけとなる「事件」のあった小学生時代へと、タイムリープしていたのだ。

おすすめポイント

いわずと知れた、三部けい一番人気作品。

日本国内でも「マンガ大賞2014」にて第2位を受賞したほか、フランスのSF専門出版社「ActuSF」が選ぶ「歴史改変SF大賞」にて「グラフィック賞」に選出されるなど、日本の漫画としては初めてとなる快挙も達成しています。

おすすめポイントは、なんといっても三部けい作品の代名詞である、緻密に、そして巧妙に練りこまれた文句なしのストーリー。

この作品は、現代の事件、そして小学生時代の過去の事件を紐解いていく、SFミステリーです。

当ページの冒頭でもお伝えしたように、緻密に計算されたストーリー、的確に配置された伏線とキャラクターたち、そしてクライマックスにてそれらを余すことなく回収しきる完成度と、読者の意表を突く衝撃の真実。

まさに三部けいのすべてを味わえる作品と言って過言ではないと思います。

ちなみに、タイトルである「僕だけがいない街」という言葉は、物語の上で大きな意味を持つことになるのですが、こちらの作品、漫画版・アニメ版・映画版でそれぞれ展開が異なり、タイトルの意味するところが変わってくるという仕様になっています。

原作が気に入られた方は、是非アニメ版、映画版もご覧になってみてくださいね!

おわりに

いかがでしたでしょうか?

どれも気軽に読みやすい冊数で、非常に高い完成度を誇る三部けい作品の数々ですので、少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひぜひお手に取ってみてください!

ちなみに、三部けいさんは現在「夢で見たあの子のために」「水溜りに浮かぶ島」の2作品を連載中です。

その他、「瓦敬助」名義でちょっとエロ寄りの漫画を描いていたりもするので、興味のある方は調べてみてください(笑)。

それでは!

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この記事を書いた人
りょん

関西生まれ関西育ちのゲーム大好き自由人。
ボタンがあったら押してみるタイプ。
好きなジャンルはホラー/RPG/戦略シミュレーション/謎解き系アドベンチャー。
映画、小説も好き。特に海外ファンタジー。

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